【チマチマ偉人列伝】 第5回 マテルのCEO、ロバート・A・エカート


 野村証券の石井宏和氏は、流通担当のアナリスト。世界中を飛び回って、お店≠研究、月一ペースでレポートを配信している。
 その最新号ーー。ニューヨークの五番街にできた究極のドールハウス専門店の紹介記事にはビックリした。
 お店の名前は「アメリカン・ガール・プレイス」。経営するのはバービー人形のマテルである。
 1階には「アメリカン・ガール・トウデー」というコーナーがあり、アメリカの女の子の日常生活を着せ替え人形で再現している。主人公はボディーボードが大好きなケリーという女の子で、洋服はもちろん、水着やシュノーケル、ボディーボード、犬、アクセサリーとなんでも揃っている。
 圧巻なのは一階奥のドールヘアサロン。自分の人形をもって行って、好みの髪型にカットしてもらうコーナーだ。ちゃんと人形が座る椅子があって櫛、髪飾り、ヘアスプレーも揃っている。小さな女の子が母親気取り≠ナ訪れているそうだ。
 「ウーン、ここまでやるか、アメリカは」という感じ。
 ちなみに2階は絵本の原画コーナー、3階はカフェ。もちろん、人形用の食器も揃っていて、一緒に食べる=B人気は時計の形のピザ。
 さて、この店、誰が行くのか。
 圧倒的なのは、家族連れでもおじいさん、おばあさん連れだとか。石井さんは「どこの国でも孫娘は女王様」と書いていたが本当だ。それを知り抜いていて、うまく消費者をくすぐるマテルもしたたか。一回、覗いてみたいものです。



(SHUNJI)


























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