chima na tabiiiiii



                  住宅街の中のチマな店 〜 チマナタビ around 学芸大学


 4月の終わり、MIWAさんと一緒に子供たちを連れて、学芸大学近辺をチマナタビしてきました。
 まず最初に訪れたのが、ショップとギャラリーを兼ねた「tray」。学芸大学駅西口を出て左に歩きます。「マッターホーン」というケーキ屋さんの手前のビルの3階。青い看板が目印です。店内はシンプルで洗練された雰囲気。この日は、「谷口広樹 個展『plants & flowers』」というのをやっていたので、まずはそちらを見た後、カウンター風レジの前のショップスペースをゆっくり見学。いろいろな作家さんの手作りボタンやマグカップ、ノート、ポーチなどが並んでいました。中でも私が気に入ったのは、VRANAというブランド(ブランドといっていいのよね?)のポーチ。カエルやゾウやコイなど、オリジナルのイラストが描かれた帆布で作られたポーチがあって、それがとってもかわいかったです。他の手作り雑貨店のようにたくさんの種類があるわけではありませんが、このVRANAのように、他では見かけないようなものもちらほら。静かすぎて、一見入りにくいtrayですが、入ってみると、店員さんが気さくに話しかけてくれてとても嬉しかったです。せっかく行くなら、HPでおもしろそうな展示会をチェックしてその期間に合わせて行くとより楽しくなると思います。
 trayを出たら、いったん駅に逆戻り。反対側の東口から正面の商店街の通りをまっすぐ歩きます。商店街の中ほど、左側にある「vivant」は、洋服&雑貨のお店。昔からのお店が立ち並ぶ中、ひときわ目立っていました。ちょこっと中を覗くとかわいい雑貨がたくさん。くるみボタンのヘアゴムやバッグなどを見て手作りのお勉強をしました(つまり冷やかしに入っただけ・・・ごめんなさい)。
 通りをさらにまっすぐ行き、商店街を抜けた突き当たりを右に行くと「non sense」 です。ここはインテリアショップ。インテリア雑貨が小さいお店の中にぎっしり並べられています。そして、トートバッグなどにしたらとってもかわいいであろう、外国製ヴィンテージのテーブルクロスやカーテンなどのファブリックがたくさんありました。でも、ちょっと高いかな。小さいファブリックでも5000円前後。ちょっと大きいファブリックになると1万円くらいしました。私たちにはとても手が出ない値段でした。海外の蚤の市なんかに行ったらきっとたくさん売ってるんだろうなあ、海外行きたいなあと改めて思った二人でした。
 次の目的地は「Baden Baden」。今回の旅の一番の目的が、このBaden Badenに行くことでした。私の好きなテキスタイルデザイナー・有田昌史さんの作品展示会「アリタマサフミの知られざる仕事と周辺」というのを見たかったのです。「Baden Baden」の存在自体は今回初めて知りました。
 地図を頼りにMIWAさんと行ってみると・・・それは、住宅街の奥地、ものすごくわかりにくい場所にありました。道も細く、歩いている人といえば、近所のおばあちゃんくらい。「こんなところにあるのかなあ」と不安に思いながら角を曲がると、遠くに小さなオレンジ色の看板を発見。そして目の前まで行くと、白くてとってもかわいい一軒家「Baden Baden」がありました。中に入ると、1階は手作り雑貨コーナー。他の手作り雑貨屋さんのように、何人ものアーティストの作品が並んでいますが、他と比べると、さらに洗練されたプロらしい作品ばかりです。有田さんの新作ファブリックやそのファブリックでつくったイスやバッグやマットなどはこのフロアにたくさん置かれていました。お家の居間を抜けて台所を抜けて階段を昇ると2階。おしゃれなインテリア家具が並んでいました。ほんとにステキな家でした。こんな家に住みたいな・・・と思いつつここでBadenBadenを後にしました。
 BadenBadenの次は「HhBM」だ!と歩き出すと、BadenBadenの左斜め前付近に不思議な看板を発見。こちらも普通のお家をちょっと改造した感じ。表にTシャツが飾られているのでTシャツ屋さんかなと思いながら勇気を出して足を踏み入れました。お店の名前は「Nibroll about street」。レディース中心の洋服屋さんでした。変わったデザインだけれど奇抜な感じはしないいい感じの服ばかり並んでいました(私たちが普段着る服ではないですけどね)。オリジナルファブリックを使っている服が結構ありました。こんな所にお店があって商売成り立つのか、と思ったのですが、家に帰ってネット検索をしたら、ダンス、映像、音楽などをやってるちゃんとしたブランドでした。5月以降はお庭にオープンカフェもオープンするそうです。
 そろそろ疲れてきたので、駒沢通りに出てデニーズへ。のんびりお茶をしてから、最終目的地「HhBM」へ向かいました。ここだけにいくなら、祐天寺駅が一番近いです。駅から2分の近さ。それでもやっぱりここも住宅街のど真ん中でした。表には洋服がいっぱい並んでいるので、一瞬では手作り雑貨の店とは気づかれにくいお店です。でも一旦中に入ると、そこはもう完璧、チマな世界。決して広くないお店にぎっしり詰め込まれていました。これまで、こういう手作り雑貨のお店をいくつも見てきましたが、だからといって他と同じ、ということはないんです。やっぱり他のお店にはない作家さんのものがいくつも置いてあって新鮮な気持ちで見ることが出来ました。他にないものといえば、ステンドグラスとか。あとマシマロのアイロンビーズは「アイロンビーズからこんなにかわいい作品が出来るなんて!」とちょっと感動しました。
 今回のチマナタビは、どこも住宅街の中で見つけにくい場所ばかり。でもそれがかえってタビの魅力となり、天気も良かったのでとっても楽しい1日となりました。

【tray(トライ)】
http://www.tray.jp
目黒区鷹番3-6-8-3F 東急学芸大学駅西口から3分
12:00-19:00 水曜日定休 03-3714-6061

【non sense(ナンセンス)】
目黒区中央町1-17-9 東急学芸大学駅東口から5-6分
12:00-20:00(火曜日は15:00-) 水曜日定休 03−3794−0469

【Baden Baden(バーデンバーデン)】
http://www.badenbaden.jp/
目黒区中央町 2-31-7 東急学芸大学駅西口から6分
12:00-20:00 水曜日定休 03-5722-3779

【Nibroll about street(ニブロール アバウト ストリート)】
http://www.nibroll.com/
目黒区中央町2-32-34 東急学芸大学駅西口から5分
営業時間・定休日は不明 03-3794-1045

【HhBM(エッチエッチビーエム)】
目黒区五本木 2-11-2 東急祐天寺駅から2分(私たちは学芸大学方面から歩きました)
15:00-22:00(祝・日13:00-20:00) 水曜日定休 03-3719-0988


  (trayのビル入り口とカード)
  (trayのお店入り口と外から見上げたところ)

 (洋服&雑貨のvivant。)

 (小さなお店、non sense)

 (Baden Badenの通り。小さなオレンジの看板わかるかな?)

  (一軒家、Baden Badenの入り口)

 (有田昌史さんの作品のポストカードとBaden Badenのカード)

  (Nibroll about streetの入り口)

 (右はNibroll about streetのカード)

 (デニーズで休憩。)

  (HhBM)

 (おおよその地図です)



2004.4月  CHIFUYU



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